2023/07/05

組合ニュース-2023.07.05刊(2022年度第7号)

東京外国語大学教職員組合 第61回 定期総会
7月19日(水)18時以降 (教授会終了後~)
オンラインにて開催。ご参加ください。

東京外国語大学教職員組合員 各位
第61回東京外国語大学教職員組合定期総会を開催します。
オンライン開催ですが、成立には定足数を越えるご参加が必須となります。あらかじめ出欠表/委任状を、下のフォームにてご送付ください。

・総会Zoom
2023年7月19日(水)
ZoomミーティングURL: https://onl.bz/bS916Bv
ミーティングID: 883 8579 4891
パスコード: 670139

・出欠表/委任状
https://forms.gle/WCi917nNw4MKrSUH8


■マイナンバーカードで学生を管理した先には・・・?■
 先日ニュースとして世間にも明らかにされた、文科省の「マイナンバーカードを学生証のように用いて学生管理に使うことで交付金の額があがる」件について、当組合では、強く反対を表明する。

宇都宮大学(https://www.utsunomiya-u.ac.jp/convenient/campuslife/gakuseisyo.php)
 宇都宮大学では既に導入され、図書館の出入りや夜間の大学建物に入る際に必要であり、今年度から証明書類の発行にも利用可能になるという。図書館で貸し出しした本の履歴が国に収集されるのか?との質問に対して、マイナンバーと紐付けられることはない、とQ&Aに回答が記されている。

・文科省と本学
 「マイナンバーカードの普及とマイナンバーの利活用の促進に関する方針」(2019年)をみると、国立大学のデジタル・キャンパス推進、2022年度の第四期中期目標にマイナンバーカードの活用やロボテックス化を通じたIT化・デジタル化による効率化を盛り込む等々書かれている。外語大の中期計画にももちろん入っている。
V その他業務運営に関する重要事項(http://www.tufs.ac.jp/abouttufs/outline/plans/plans_ongoing.html)
15 AIRPA(Robotic Process Automation)をはじめとしたデジタル技術の活用や、マイナンバーカードの活用等により、業務全般の継続性の確保と併せて、機能を高度化するとともに、事務システムの効率化や情報セキュリティ確保の観点を含め、必要な業務運営体制を整備し、デジタル・キャンパスを推進する

・『東京新聞』2023616
 東京新聞の記事では、香川大やら秋田大、山形大の実践内容が記されており、宇都宮大を初めとして地方大が率先して入れているのは、間違いなく交付金をこれ以上減額されたくないからだろう。餌で釣って…カード利用を促進させる方針を政府が有している証拠である。しかし、上の記事にも書いてあるように、減額される金額よりも、導入する費用の方がかかる可能性が高い。

 マイナンバーカード問題は、「国民の管理・捕捉」や「学問の自由」への侵害だけにとどまらない。国家に対する「忠誠心」「従順さ」を強要するという、より大きな問題を孕む。これはここ数年繰り返されている学術会議への執拗なまでの攻撃にも繋がる話である。軍事研究推進を阻止する存在を嫌う政府がマイナンバーカード利用を強化しているのである。となれば、「総力戦体制」の現代版。AI化された軍事国家体制はSFの世界である。

・内閣府、「ムーン・ショット」計画(2019年頃~実行中)――虚構新聞でもSFでもなく
 国民を数値化し管理する先には、必ず、生死を決する選抜社会が待っている。国は、アヴァター化する際に独自基準を持ち込み、肉体が失われた際にどの脳をアヴァターにして残すかを決める権力を持つだろう。国民として誰を生かすのかという議論は、国家に必要かつ害を及ぼさない頭脳のみ残す世界を生み出す可能性がある。
 陰謀論に染まった考えのように見えるかもしれないが、この国で相応の予算を投じてまじめに進めている計画である。是非ご覧いただきたい。
(https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/sub1.html)