東京外語大教職員組合小史 (3)
(組合ニュース 2018年度第10号 2019年10月17日 より)
七〇年安保闘争や沖縄闘争などの全国政治闘争のスケジュールをこなしながら、1970年の外語大教職員組合は、70年11・22の労学総決起集会後のデモで逮捕された職員の休職処分撤回・職場復帰を求める闘い(「T君」問題)、会計課の定員外職員の解雇撤回を求める闘い(「A君」再雇用問題)にとりくんでいます。同年は夏前から「7項目要求」を掲げて大学当局と交渉を続けていました。それは、文部省の行政指導による夏休み削減に対して夏休み10日間の既得権を守ること、公務員宿舎・独身寮の増設要求、さらに、「五ケタ賃上げ要求」を含む、人事院に対する公務員共闘の統一要求である昇格・昇給の要求などを内容とするものでした。7月10日には公務員共闘の呼びかけによる早朝30分のストライキも提起されていました(ストは日教組の方針変更により、学内集会となりました)。この頃、組合ニュースのタイトルが学内投票で「広場」になったという報告があります。71年は、上記の課題に加えて、病気療養中だったAA研の職員・Nさんに対する休職処分通知が出され、組合はこれに取り組んでいくことになります(T)。