改革をおこなうのは誰なのか
先月、9月21日付けの日本経済新聞に春名学長へのインタビュー記事が掲載されました。こういう記事はその特性上、記者による任意の要約や切り取りが生じやすいため、その中身について言葉尻を捉えて何かを言うようなことは控えたいと思います。しかし、内容以前に、日本経済新聞という決して小さくはない媒体を通して対外的に改革の方向性を語るという行為そのものについては疑問がないわけではありません。もちろん尋ねられたから答えたまでのことだと言われてしまうかもしれませんが、この記事に限らずこの間学長が学内での合意形成が不充分な改革案を対外的に発信することが繰り返されていますので、ここで一つの事実を改めて想起しておきたいと思います。今年度に入って以降、この改革あるいは改組をめぐって学長の主宰する公式の説明会や議論の場が一度も設けられていない、という事実です。研究科長が学長に代わって登場する説明会が開かれたり、副学長が主宰する懇談会に学長が出席するということはありましたが、学長は公式の場で責任をもって教職員や学生院生たちと議論するという、本来最も基本となるべきことをやっていません。果たして春名学長はこの改革を誰とともに進めるおつもりなのでしょうか?
大学の改革とは教育のあり方に関わるものであるため、単に制度を変えれば済むような性質のものではありません。つまり個々の教員や学生院生の意識、そしてそれをサポートする職員のあり方まで含めて教育の場そのものが変わっていくのでなければ、その改革は内実を伴ったものとはなり難いだろうと思われます。そもそも教育というものの根本にあるのが命令と服従ではなく、対等な、あるいは少なくとも対等さを目指す対話なのであるように、教育の場としての大学のあり方もまた、そのような対話の積み重ねのなかで作り上げられて行くべきものなのではないでしょうか。学長をはじめとした執行部が本当に本学をよりよいものとしていくために改革を進めようと考えているなら、教育者にふさわしい態度としてまずは責任のある対話の場を設けるべきでしょう。
本学のすべての構成員が当事者意識を持って改革について考えることができるようにするために、まずなすべきは多様な構成員たちの具体的な声に耳を傾けることです。早急に学長と本学の構成員たちが公式に対話のできる場を設けてくださることを望みます。
「同一労働同一賃金」に関する施行規則と告示の改正、
および冬期休暇について
この10月から、パートタイム・有期雇用労働者の待遇改善を進めるため、「同一労働同一賃金」に関する省令・告示が改正されました。主な改正点は、「雇い入れ時の労働条件明示事項の追加」「同一労働同一賃金ガイドラインの改正」「雇用管理の改善等に関する措置内容の改正」の3点です。ガイドラインでは、賞与に関する記載が充実したほか、退職手当や各種手当、夏季冬季休暇などについても新たな記載が加わりました。この記事では「夏季冬季休暇」について取り上げます。
ここ数年、12月の講義最終日が大学勤務最終日となり、年末までの数日間が非常勤職員にとって「無給休日」となっています。「組合ニュース」でも毎年取り上げてきましたが、この「無給」が今回の法改正によって、どうなるかを考えます。以下の引用は厚生労働省の新旧対照表掲載の該当部分です。
(5)夏季冬季休暇 短時間・有期雇用労働者にも、通常の労働者と同一の夏季冬季休暇を付与しなければならない。
(問題となる例) A社においては、繁忙期に限定された短期間の勤務ではない有期雇用労働者であるXに対し、通常の労働者と同一の夏季冬季休暇を付与していない。
正規職員に付与されている年末の「大学の休日」が、今回のガイドラインでいう「冬季休暇」に当たるのであれば、非常勤職員にも同様の休暇を付与することが原則となります。具体的な付与日数などについては休暇の性質や目的、所定労働時間等を踏まえた判断が必要ですが、本学の対応が問われることになります。(菊池)
最低賃金(時給)が1280円(東京 )へ——54円UP
東京都では10月1日から最低賃金が1280円となりました。外語大の謝金基準によれば、「研究補助等(一般)」の上限単価は1時間1280円と、東京都の最低賃金と同額です。また、多くの非常勤職員の雇用形態である事務補佐は1450円、教務補佐は1780円です。今年の人事院勧告は8月7日に公表されました。これを受けて、本学の給与基準がどのように改定されるのか。最低賃金が54円引き上げられるなか、この物価高に対応できる給与となるのかどうか。正規教職員の給与も含め、見ていきたいです。
組合ランチ会のお知らせ
10月28日(水) 11:45~13:00 @海外事情研究所(講義棟427)
9/30(水)に開催したランチ会には小部屋ながら?8名の方にご参加いただけました。東大の総長選から非常勤職員の勤務日の問題まで、幅広い議題について話し合いました。今後も様々な意見交換ができればと思います。お弁当や飲み物は各自持参してください。原則毎月最終水曜日が組合ランチの日です。